オステオパシーの手技は大きく分けて直接法と間接法に分けられます。

【直接法】

“関節の動きがなくなっている方向”へ直接的に力を加えて関節の動きを改善させる方法。

やさしく穏やかに行うものがほとんどですが、瞬間的に「ポキッ」と矯正するような技法(必要なケースは少ないです)も含まれます。

いろいろなやり方がありますが、当院では患者さんの状態に合わせて無理のない方法を選びますのでご安心下さい。

 

【間接法】

直接法とは逆に“関節を動きやすい方向”に持っていくことで関節の動きを改善させる方法。

ダイナミックに動かすものから触れているだけのようなものまでありますが、痛んだ組織に負担をかけない為、急性の患者さんなどにも施術できます。

しかも非常に効果的で、オステオパシー以外の手技療法ではあまり見かけない技法です。

 

【関節技法、アーティキュレーション、スプリンギング(直接法)】

動きの悪い関節に対して、やさしく穏やかな動きを繰り返し反復して制限を取り除きます。

そうすることで関節の可動域を広げるだけでなく、筋や筋膜をストレッチして、局所的に血液やリンパ液の循環を改善することもできます。

骨格に付着した組織全部に(マッサージでは力が届かない深いところにある筋などにも)影響させることができる為、マッサージをするよりも効果的に軟部組織の緊張を取り除くことができます。

 

【筋エネルギーテクニック(直接法)】

特定の体位を取った後に患者さん自身に協力してもらい、縮んで硬くなった筋肉に軽く力を入れてもらいます。

そうすると神経の作用によって縮んだ筋肉は伸び、関節の可動域が広がり、筋膜などの働きも改善することができるのです。

患者さんが痛みを感じない範囲で施術しますので苦痛は感じません。

 

【膜緊張バランス(間接法)】

関節の動きやすい方向に向かって動きを促し、膜組織の緊張が全くゼロになる位置に持っていき保持することで機能障害を改善する方法です。

患者さんに負担をかけることなく安全に施術することができます。

特に慢性痛の処置として効果が高いとされています。

 

【カウンターストレイン(間接法)】

患者さんを圧痛点(圧迫した時に痛みのあるポイント)のある組織を包み込むように安楽な体位にして、約90秒間「ジッ」とすることで神経の異常な信号を再設定する方法。

この技法は急性の患者さんに多用されるケースが多いです。

 

【高速低振幅技法・HVLA(直接法) 】

間接が動く範囲いっぱいのところから直接的にすばやく力を加えて、関節の動きを正常に戻すテクニックです。

いわゆる「ポキッ」と音を鳴らす、皆さん御存知の技法ですが、音をならすのが目的ではありません。

当院では、非常に頑固な、骨と骨がくっついてしまっているような硬さを持った関節部位に対してのみ使用されます。

必要とされる患者さんはあまりおられないようですが、上述したようなケースの場合は使わせていただきます。

また、ご自分で「ボキボキ」鳴らしているような方には、即やめるよう指導させていただいております。

 

【スティル・テクニック(複合)】

関節を楽な位置で緩めてから更に動きのない方向へ動かして、関節の働きを改善させる方法。

間接法と直接法を組み合わせた方法です。

オステオパシーの創始者A・T・スティルが使っていたと言われます。

 

【頭蓋オステオパシー(両方を含む】

頭蓋骨は15種類23個の骨から成っており、それぞれが独特の関節を形成していて様々なリズムで膨らんだり縮んだりしています。
その頭蓋骨や仙骨、またはそれらをつなげている硬膜を中心に、動きやバランスの悪い所を見つけて改善する方法。。

人体の自然治癒力が低下している状態を改善させる方法です。

【内臓マニピュレーション(両方を含む)】

内臓を連結している膜の緊張や硬さを見つけて内臓固有の動き正常に戻すことにより、関連した部位の働きを改善させる方法です。

【バイオダイナミクス】

“癒しの力”と同調することで、強い自然治癒力が働くようにサポートする方法。

静かに手を触れて同調していると、身体が偉大なる自然の力によって治癒していくのを知覚することができます。

患者さんにとっては何をしているのかわかりにくいかもしれませんが、気持ちがよいので大抵は寝てしまいます。

とても効果的な方法で、オステオパシーの中でも非常に高度な治療法です。