オステオパシー

4大原則その2)構造と機能は互いに関係し合う。

2)構造と機能は互いに関係し合う。

一般の方から
「構造はわかるけど、『機能』ってどういうこと?
と聞かれることがあるので最初に簡単に説明しますと、
「機能」というのは、ものの「働き」や「役割」のことです。

創始者のA.T.スティル先生は、
最初、「構造は機能を支配する」と言ったそうですが、
そのうちに「その逆もある」となり、
今の「相互関係にある」となっていったそうです。

これはつまり、
構造に異常があれば機能にも異常が起こるし、
逆に
機能に異常があれば構造にも異常が起こるということですね。
「一方が正常になればもう一方も正常になっていく」ということでもある訳です。

これって「膝の関節が変形したら正座できなくなった」みたいに、
同じ部分の中だけでもあり得る関係性ですが、

例えば
「胃が悪いと背中や左肩が痛くなる」とか、
「骨盤が歪んでいると婦人科系の不調が起き易い」といった、
より広義での「解剖と生理の相互関係」ともいえます。

先にちょっと触れましたが、
治療として、
異常を起こしている構造を正常に戻してあげれば、関係している機能の不調を改善することができます。

また、正常な体を見ても、このことは観察できます。
足・膝などの骨格や関節などを見てみると、
「歩く」という人間にとって基本的な行動をする為に
とても都合の良い作りになっていますし、

肘の関節なども「運搬角」と言って、
肘を曲げるとちょうど手が口の所に来るような角度がついています。
これも「手を使って食べ物を食べる」という、人にとって基本的な行動がスムーズにできるように作られていると言えます。

「健康(正常)を知ることが大事」という話、以前にありましたよね。

ついでに、
「構造と機能のどちらが最初にあるか?」ということについて、
一般的には、
「構造が先にあって、機能はそれに従う」ように思われがちですが、
オステオパシーでは、
「機能が先にあって、構造はそれに合わせて作られていく」と考えています。

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